正解をもとめる心

西村佳哲さんの本が好きだ。はじめて読んだのはもう5年くらい前になるかな。
ちょっと前に(といってももう数ヶ月たちますが)本屋に「自分をいかして生きる」が平積みされているのを発見してすぐ手にとってしまった。

前作の影響もあるのかもしれないけれど、彼の仕事観には共感できる。
自分もそうありたい、と素直に思わされる。

「仕事」「働く事」への彼の思索そのものが好みな事に加えて、きっと自分は彼の文章が好きなんだと思う。



<以下、今日読んでいて心に残った文章の引用>
  正解を求める心の動きはどのように形成されるのか。間違いのない買い物や、損のない買い物、賢い買い物をしたいという感覚も。(中略)そのあたりには何か脅迫観念のようなものが透けてみえる。
  賢さや間違いのなさを求める観念には、人を、今この瞬間から引き剥がす作用があるように思う。いつもなにか他に、どこか余所に、正しい答えが、もっといいものがあるんじゃないかと気を散らす。

西村佳哲「自分をいかして生きる」

自分をいかして生きる

自分をいかして生きる